さかのぼり学習
こんにちは!
なないろ学習塾倉敷教室です。
今回は
さかのぼり学習の工夫
について書いていこうと思います。
塾生が問題を解いている姿や、見せてくれるテストの答案をみていると、
解消されないままになっている既習範囲のつまずきに気づくことがよくあります。
とくに算数・数学でその傾向がよくみられます。
数の位→大きい数→小数
たし算→かけ算→最小公倍数→通分
引き算→割り算→分数→最大公約数→約分
など、算数・数学は、今の単元の理解があることで次の単元を理解しやすくなる、という構造になった教科です。
そのため、一度つまずくと、その後の単元の理解も不安定になってしまう、ということが起きやすい。
塾生の傾向として、分数(通分、約分、小数への変換)でのつまずきが群を抜いて多いです。
俗に言う「10歳の壁」というもので、
学習内容の抽象度がぐっとあがる小4で、つまずくお子さんが多く出てきます。
さて、塾生のつまずきに気づいたとき、どうするか。
まずは、つまずきの見立てをします。
どういう考え方を採用してこの誤答になっているのか、
考え方のどの部分を訂正すればうまくいきそうか考えます。
次はデータを集めます。
どういう形式、問い方、計算方法の問題でつまずいているのかを知るために、
つまずいた問題と似たものを解いてもらいます。
自分の当たりが見当外れになっていないか、確かめます。
このとき、すんなりと問題演習に取り組んでくれる塾生と、
今の学年よりかなり下の学年で習った問題を解くことに抵抗感をもつ塾生が出てきます。
とくに中学生になってくると、
なぜこんな簡単な問題を解く必要があるのか
これができたら今やっているところがわかるようになるのか
不審に思う子が多くなります。
そういった場合は、データ収集のための問題演習(約15問)をさせるのではなく、
授業の中で、つまずいている要素を含んだ問題を解いてもらい、
その解説の中でじっくり丁寧に解き方・考え方を伝えていきます。
また、既習範囲と新しい単元の繋がりに意識が向くような説明を心がけています。
その後は、わかるようになるまで、いろいろなパターンの説明を繰り返します。
きちんと理解できている単元の知識を足がかりにして、
少しずつ、わからないところに切り込んでいきます。
パターンAの説明をしていまいちな顔をしていたら、
パターンBの説明を試し、それも微妙そうだったら、パターンCの説明をして・・・
!!!という瞬間が来るまで、粘り強く説明します。
ここまでの内容をざっくりまとめると、
①観察、見立て→②データ収集→③つまずき特化の解説
となります。
スムーズにはいくことは少ないですが、
とにかく「塾生一人ひとりの現状を的確に把握すること」を一番大切にしています。
たとえ誤った考え方だとしても、その中にユニークな視点が隠れていたりするもの。
誤答だからといって、その子の考え方を知ろうとせず、
いきなり「正しい考え方」を押しつけるのではなく、
まず、どんなふうに間違えているのか、
その子なりの間違え方を知り、そのことも本人に共有する。
それから、うまくいく考え方に訂正していく。
「間違ってるよ」だけで、どこがどう間違えているのか示さないのは、不誠実です。
また同じような間違いをしたとき、自分で気づいて自分で訂正できるようになるためのサポートをする。
それが講師の役割だと考えています。
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