苦手の特徴
こんにちは!
なないろ学習塾倉敷教室です。
今回は
抽象化の難しさ
について書いていこうと思います。
塾生の問題への取り組み方や、雑談、教えているときの反応を観察していると、
抽象化することの不得手さが、
学習面・対人関係面双方のつまずきの大きな要因になっていることに気づきます。
まず、抽象化とはなんぞや?ということについて。
平たく言えば、
いくつかの事柄について、そのひとつひとつの個性はいったん脇に置いて、
それら全てに共通する部分を見つけ、それをひとまとまりのグループとして考えること
です。
たとえば、
りんご、みかん、バナナ、ぶどう、もも、すいか
これは、「くだもの」というひとつのグループとして抽象化することができます。
逆に、「くだもの」というグループから、
りんごやみかんなどそれぞれのものを取り出すことは、具体化といいます。
抽象化することの最大の利点は、
脳内のデータ容量の節約ができることだと思います。
脳内をパソコンのデスクトップだとすると、
りんごならりんご、みかんならみかん、とそれぞれのフォルダを作っていると
デスクトップがフォルダだらけになってしまいます。
でも、それらをまとめた「くだもの」フォルダを作れば、
デスクトップにはフォルダひとつですっきり。
さて、世のだいたいの人の脳内デスクトップには、
このように抽象化されたフォルダが並んでいます。
では、抽象化が難しい人の場合はどうでしょうか。
そうです、脳内デスクトップには、具体フォルダが無数に貼り付けられています。
ここで、それぞれの人に
「りんご、みかん、ぶどう、バナナを使ったミックスジュースを作って」
というお題を出してみましょう。
2人の脳内では、どのような違いが起こるのか。
抽象化フォルダの人は・・・
デスクトップからくだものフォルダ探して開きます。
その中から必要なくだものを選んで、終わり。
脳内で立ち上がったウィンドウはひとつだけです。
一方、具体フォルダだけの人はどうかというと・・・
まず、たくさんのフォルダが並んだデスクトップからりんごフォルダを探します。
りんごフォルダを開く。
次に、またデスクトップに戻ってみかんフォルダを探す。
見つけて開く。
さらに、デスクトップに戻ってぶどうフォルダを探す。見つけて開く。
さらにさらに、デスクトップに戻ってバナナフォルダを探す。見つけて開く。
脳内には4つのウィンドウが立ち上がっています。
このとき、脳にかかっている負荷はウィンドウの数だけではありません。
それぞれのフォルダを探すときにも、
開いた具体フォルダからデスクトップに戻るときにも、
その各動作ごとに脳のエネルギーを使うのです。
どうでしょうか?
抽象フォルダの人と具体フォルダの人では、脳のエネルギー消費量が全然違いますよね。
脳内での作業は目に見えないため、この差にはなかなか気づくことができません。
そのため、結果だけみると、本人の努力不足という誤った評価につながりやすい。
むしろ、同じ結果を導くために脳内では何倍も何十倍も努力しているのに。
見えないところですごく頑張って頑張って答えても、
間違えてしまったときにはその努力は見えないゆえに考慮されず、
それだけでもつらいのにマイナスの評価にまでなってしまう。
さらに、苦手克服のためといって、問題をやらせられ続け、
脳はどんどんエネルギーを消耗する。
そんなことが毎回毎回続けば、そりゃあやりたくなくなるし、嫌いになりますよね。
さて、次回は、
くだものの例を具体的な学習場面にあてはめて書いてみたいと思います。
乞うご期待…!
***********************
住所
奉還町本校:岡山県岡山市北区奉還町3-1-30 SGSG
倉敷教室:岡山県倉敷市船倉町1700 富田ビル2階
電話番号
086-897-2476
(対応時間:月~金13-20時 土10-12時)
#ありsun工房
#なないろ学習塾倉敷教室
#グレーゾーン
#美観地区
#塾
0コメント