学習の困難さ

こんにちは!

なないろ学習塾倉敷教室です。


今回は

特性による学習の困難さ

について書いていこうと思います。


子どもたちの学習を観察していると、

これは偶然ではないな、と感じる特徴に気がつきます。

あくまで塾を観察範囲として、ですが


・抽象化が難しい

・知識の定着に時間がかかる

・基礎から応用へのつながりが見えない


というのが大きな特徴としてみえてきます。


1点目、「抽象化の難しさ」について。

まず、公式(=抽象化された式)を理解するところでつまずきます。


たとえば

(x+a)(x+b)=x²+(a+b)x+ab

という公式。


代数の理解がうまくできる子は、

当てはめればすぐ答えが出てくる!

となります。

しかし、抽象化が苦手だと

・a,bには任意の数を当てはめることができる

・aに当てはめた数は公式中のa全てに、

 bに当てはめた数は公式中のb全てに当てはめるて計算する

ということの理解に時間がかかります。

公式は知っていても、意味を理解できないので使えない、といった状態。


分配法則を用いて足し上げる、という確実だけれど時間のかかる方法で解き続けることで、

公式の言わんとしていることがだんだん掴めることもありますが、

公式が一発でわかる子に比べると、知識の定着に時間も労力もかかります。


さて、2点目の「知識の定着に時間がかかる」について。

公式とはある意味、意味はいったん脇に置いて、機械的に答えを求める機構です。

なんかわからんけど当てはめれば答えが出てくるのが公式。

公式をものにするには、この「なんかわからんけど」という

不明確さ、曖昧さをスルーしておく力が欠かせない。

塾生をみていると、意味がわからないと解けない、納得しないと先に進めない、

というのがつまずきの大きな要因であるように感じることが多々あります。


私もADHDもちでその傾向はかなりあるので、数学は苦手です、、、

公式や解法に意味を求めすぎるんですよね、、、

解答をみても、一番知りたかったことが省略されて書いていなかったり、

そもそも解説そのものがなかったり。

「数学ではそういうもんだから」に納得できず、

わからない自分にも腹が立って、どんどん嫌いな気持ちが高まっていく。

とりあえず公式に当てはめたら解けるからいっかー!ができないのが、

知識の定着を阻む大きな要因になっているようです。


そして最後3点目「基礎から応用へのつながりが見えない」について。

これは1点目の抽象化にも関わるのですが、

特性のある子は問題の形式(見た目)に注目してしまいがちなのです。

基礎問はシンプル、応用は文字も記号も符号もいっぱい。

入試問題は応用形式なので、基礎問とは似ても似つかない形のことが多い。

学習をみていて、いきなり入試問題だとあまりにも難しすぎて歯が立たないだろうと

基礎問を勧めてみるものの、「これやって何の意味があるん?」と返される、、、


応用問題はいわば基礎問の組み合わせ。

ひとつひとつの基礎が身についていれば解きやすくなります。

もちろんそのことも伝えてはみるのですが、なかなか基礎の重要性が理解できないようで、、、

まあ愚痴っていてもしょうがないので、入試問題の解説で基礎の説明を丁寧にやる、

という方式をとっています。

応用問題って言い換えれば、基礎問が抽象化された形ですよね。

具体的になかみを見てみれば「基礎だよ〜」「基礎だよ〜」と基礎の声が響いていますが、

見た目だけだと「応用!!!」って感じだもんな、、、


そんななわけで、今回は特性のある子の学習の困難さについて

具体例をあげながら書いてみました。

「なんでこんなに身につかないの、、、」

「何度言っても同じ間違いをするの、、、」

「そもそも勉強をやりたがらないの、、、」

こんな疑問に少しでもこたえられていたら嬉しいです。


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一人ひとりのお子さんの特性に合った学び方を一緒に探す学習塾。 主役は子ども、講師は伴走者。 「ふつう」にできなくても「じぶんなりに」できるようになれば大丈夫! 自己理解を深めて、できる!わかる!を増やしていこう!